WEBサイト作成時に発生するエラーやトラブル対応の備忘録を中心に、いろいろと書いております。


さくらインターネットで「wwwだけSSL化」したい時の990円JPRS証明書の正しい申し込み手順

「example.jp は他社サーバ、www.example.jp だけさくらで運用したい」
「990円のJPRS証明書で www.example.jp だけSSL化したい」
そんなとき、さくらのコントロールパネルからの申し込みで、つまづきました。
事前の問い合わせでは

コモンネームを「www.example.jp」、ダブルアドレスオプション「OFF」で
お申し込みをいただければ、www有りのみをSSL化することが可能かと存じます。

と、言ってたのに、何度やってもコモンネームは「example.jp」、ダブルアドレスオプション「OFF」を選ぶところがなーい!!どうしたらよいの!?

結論:990円のJPRSでも www.example.jp だけSSL化は可能です。
ただし、通常のCSR作成では必ず「example.jp(wwwなし)」になってしまう罠があります。

この記事では、さくらサポートに直接確認した正解ルートを解説します。


結論:普通の手順では “wwwあり” の証明書は作れない

さくらのJPRS(990円)の通常のCSR作成画面では、コモンネーム(CN)を入力できません。

よって、どれだけ試してもexample.jp(wwwなし)で固定のCSRしか作れません。

しかし、特定の画面遷移を踏むと「www.example.jp を選べる」CSR画面が出現します。
このルートを知らないと絶対に成功しません。


正しい手順

以下の手順どおりに進めると、確実に CN=www.example.jp のCSRが作れます。

① 「ドメイン/SSL」 → 対象ドメインの「SSL設定」を開く

通常どおりSSL設定画面へ。

② 緑色の「SSL証明書の利用種類を選択」をクリック

ここがルート分岐です。

③ 「990円」「2200円」などは選ばず、「さくらの有償SSL証明書」を選択

ここで重要なのはJPRSを直接選ばないこと
「さくらの有償SSL証明書」を選ぶと、別タブで申し込み画面が開きます。

この別タブが開いている状態が、次のステップで必要。

④ 別タブを閉じずに元の画面に戻る

元画面側が「秘密キー作成」になっています。

⑤ 「秘密キー作成 → CSR発行」を開く → “www.example.jp” を選択

通常は出ないCN選択欄が、このルートだけ出現します。

  • www.example.jp(wwwあり)
  • example.jp(wwwなし)

ここで必ず www.example.jp を選択してCSRを生成します。

CSRをコピーし、秘密キーを保存。

⑥ 別タブに戻り、990円のJPRS証明書を申し込む

  • JPRSドメイン認証型(990円)
  • 認証方法:ファイル認証(メール認証だと、ダブルアドレスはONになる)
  • ダブルアドレス:申し込まない

⑦ 最後にCSRを貼り付けて申し込み完了

これで発行される証明書のCNはwww.example.jpになります。


注意点(ハマりポイント)

  • 普通のCSR作成画面では CN を選べない(wwwありは絶対無理)
  • 「さくらの有償SSL」を経由すると CSR 作成のときの入力項目に「ドメインの選択肢」が加わる
  • ちなみに、2200円は「A」がさくらインターネットにむいてないと申し込めない(今回の場合は他社サーバに向いてるから不可だった)
  • UIだけ見てもちょっとわからない。
  • 公式ヘルプにもこの遷移は明記されてないんじゃないかな。見つけられなかっただけかも。

まとめ

  • 990円JPRSで「wwwのみSSL化」は可能
  • 通常ルートのCSRでは絶対に不可
  • 「さくらの有償SSL」経由でCN選択可能なCSR画面になる

同じことで困る人は確実にいるので、この記事が誰かの助けになれば嬉しいです。
いやー、申し込めないかと思って、焦りました…。

参考:さくらインターネット公式ヘルプ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください